子宮頚癌ワクチン(以下HPVワクチン)は、2013年に定期接種となりましたが、その後副作用の可能性がマスコミ等で大々的に報道され、現在「積極的勧奨の中止」となっています。
しかしながら、日本小児科学会、日本産婦人科学会、日本ワクチン学会はじめとした複数の学会において、HPVワクチンの有害事象の実態把握と解析、接種後に生じた症状に対する報告体制と診療・相談体制の確立、健康被害を受けた被接種者に対する救済などの対策が講じられたことを受けて、積極的接種を推奨するとしています。
さらに、「対象者や保護者がワクチンの有効性や副反応等を理解し、ワクチン接種の有無を判断できるよう、自治体から情報提供を行うこと」と国から各自治体に通知があったため、現在定期接種の対象となるお子さんのいるご家庭に、順次案内が送付されていると思います。
そのため、当院でもHPVワクチンのWeb予約を開始しました。
現在定期接種に使用できるHPVワクチンは、「ガーダシル」と「サーバリックス」がありますが、当院では「ガーダシル」に限らせていただきます。
予約にあたっていくつかの注意点がありますのでご確認下さい。
①子宮頚癌ワクチンについて、よくご理解いただいた上で予約して下さい。
②定期接種の対象は「小学校6年~高校1年相当の女子」となっていますが、標準的な接種スケジュールとしては、中学1年生の間に、2ヵ月の間隔をおいて2回接種を行った後、1回目の接種から6ヵ月の間隔をおいて1回の、計3回接種を行うとなっています。そのため、Web予約では中学1年生から予約可能となっております。小学校6年生で接種開始を希望される方は、お電話で予約をお願いします。
③接種後すぐのアナフィラキシー様反応や血管迷走神経反射による失神等に対応するため、接種後30分は院内に滞在していただきますので、時間に余裕を持って来院して下さい。
④接種後の経過観察が必要なため、原則月曜日~木曜日の13:00~15:00の間での予約となります。学校等の都合でどうしてもこの時間以外での接種をご希望される方は、可能な限り対応させていただきますが、時間帯によっては一般診察の方が優先となるため待ち時間が出ること、また感染症の患者様も来院されている可能性があることをご了承下さい。