子宮頸がんワクチンについて
2009年12月に日本でも接種が開始された子宮頸がんワクチンは、2013年4月から定期接種化されました。

その後ワクチン接種の影響が疑われる副反応の報告の増加に伴い、2013年6月から積極的な接種の推奨が差し控えられてきました。

しかし、ワクチンの安全性について特段の懸念が認められないことが確認されたため、2022年4月から接種勧奨が再開となっています。

これまで子宮頸がんワクチンは、2価のサーバリックスと、4価のガーダシルが存在し、当院ではガーダシルを接種してきていましたが、2021年2月に9価のシルガード9というワクチンが販売され、2023年4月から定期接種でも接種可能となりました。

「○価」というのは、簡単に言うと「○種類」のタイプのウイルスに効果が期待できるワクチンということになり、より幅広いウイルスをカバーできることになります。

9価のメリット:
2価および4価のワクチンが、子宮頸がんの原因のおよそ60-70%を防ぐのに対し、9価のワクチンはおよそ80-90%を防ぐことが出来ると報告されています。

9価のデメリット:
安全性について、頭痛や発熱、吐き気などの全身症状の副反応が出る割合は2価および4価と比較しても同程度ですが、接種部位の痛みや腫れが出やすいと報告されています。

子宮頸がんワクチンの定期接種の対象は
「小学校6年生から高校1年生相当年齢の女子」
ですが、
標準的な接種期間(接種推奨期間)は中学1年生の年度内とされています。

また、これまでに2価および4価で接種をはじめているお子さんについては、同じ種類のワクチンで接種完了することが原則とされていますが、安全性や免疫原性(効果)の観点から残りの接種を9価で行うことも可能です。

当院でも4月~シルガード9のWeb予約が可能になっております。

子宮頸がんワクチンおよびシルガード9についての詳細、および接種スケジュールの詳細につきましては、以下の厚生労働省のHPをご覧頂いた上で、ご不明な点がございましたらお問い合わせ下さい。